フォトショップはイラストレーターと違い、新しいバージョンが使いやすいですね!
ですが、一番大事なのはそこじゃないんです。
こと商業チラシを制作する場合、とても大事なフォトショップの機能として「カラーモードの変換」が御座います。
●ここで勘違いを1つ
フォトショップエレメンツというフォトショップの廉価(安い)バージョンが御座いますが、これで商業チラシを作る事はできません。
なぜなら一番大事な機能「カラーモードの変換」を省かれたソフトだからです。これからフォトショップをご購入予定の方は注意しましょう。
カラーモードって?
という方の為に、カラーモードについてご説明させて頂きます。
大きく分けて、カラーモードは2種類御座います。
RGB(アールジービー)カラー
CMYK(シーエムワイケイ)カラー
の2種類です。
ほとんどの場合、カラーモードはRGBカラー(光の三原則)です。
皆様が今ご覧になっているこのホームページもRGBカラー、デジカメで写した写真もRGBカラー、ご家庭のテレビもRGBカラーです。
RGBカラーは、光の三原色といいまして、CMYKカラーよりも広い色の表現力をもちます。元より光の発色を利用していますので、鮮やかな色、蛍光色等を表現できます。
対するCMYKカラーは色の三原色は、主に印刷物に使われるカラーモードです。RGBカラーと違って、インクで表現しますので、光った感じの色は基本的に再現できません。
しかし皆様がイラストレーターで商業印刷物を作るときは、モニターを見ながら作りますので、どうしても鮮やかな印刷物を作りがちですが、実際にインクでその鮮やかな、光のような色が印刷できるか?といえばそれは基本的にできないのです。※回避方法がないわけでは御座いませんが、現実的ではないので省略。
商業チラシを作る場合、ほとんどの場合写真を使います。
※写真使用を前提にお話し致します。
その写真はRGBカラーです。
フォトショップを使う大きな理由として、そのRGBカラーを印刷用のCMYKカラーに変換する必要があるのです。
このカラーモードの返還は、フォトショップの通常版しかできません。
また、その他の重要な機能として解像度の変更が御座います。
通常の写真は、解像度が72ピクセルがほとんどと思いますが(絶対ではないです)、商業印刷の場合、300~350ぐらいの解像度を使います。
もっと高画質にしたい・・・とお考えの方がよく600とか1000など使用する方がいらっしゃいますが、まったく意味がありません。
その高画質な写真を再現できる印刷会社はおそらくないでしょう。
フォトショップといえば、素晴らしい画像加工ができる部分が主に目立ちますが、じつはカラーモード、解像度の変更ができることが重要だったりするのです。
このへんを押さえてから、画像補正やフィルター加工等が生きてきます。
さらにこんな質問が御座いました。
フォトショップだけでチラシを作りたい・・・・
不可能では御座いませんが、おすすめできません。
それはイラストレーターとフォトショップでは根本的に違う部分があるからです。
それはイラストレーターがドロー系ソフトと呼ばれ、
フォトショップがビットマップ系ソフトと呼ばれている部分です。
フォトショップは写真を主に得意とするソフトですが、写真は拡大すると「点」の集まりなのです。
対するイラストレーターは、いくら拡大してもフォトショップのように「点」が見えることはありません。
わかりやすくご説明しますと、例えば一本の線があるとしましょう。
フォトショップの場合、一見線にみえるものでも、拡大すると点の集まりで線を表現している事がわかります。
イラストレーターの場合は、やはり拡大しても線以外なにものでむ御座いません。これは、イラストレーターが「ここからここまでは線」と計算式で表現しているからです。ですので拡大しても線は線なのです。
チラシで重要なのは線より文字ではないでしょうか?
最終的に文字情報を伝えたい訳ですから、文字の重要性は一番高いといえます。フォトショップは先ほどから「点で表現」とお話ししましたが、文字も同様です。
解像度次第で、文字はその鮮明度を失ってしまうのです。
ですので基本的にそれがないイラストレーターが印刷物作成には向いているわけです。
余談ですが、冒頭で「最新のフォトショップが使いやすい」といいましたが、極端な話カラーモード、解像度の変更が可能なフォトショップでしたら、古いバージョンを使ってもなんら問題ありません。
ただ新しい方が使いやすい・・・というだけです。
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